実際にどれくらいの年金をもらえるのだろう?~あなたの年金の計算~ 【老後の年金収入と必要な医療費・介護費用】

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実際にどれくらいの年金をもらえるのだろう?

~あなたの年金の計算~






会社で勤めているあなたが、どれくらいの年金をもらえるようになるのか計算してみましょう。

まずは、「老齢基礎年金の計算方法」と「老齢厚生年金の計算方法」を思い出してみましょう。

計算式を下の図に示しましたが、細かい部分を忘れた方は、下記ページよりもう一度確認してみましょう。

【4】 老齢基礎年金の計算方法

【6】 老齢厚生年金の計算方法





[老齢基礎年金の計算方法]

老齢基礎年金の計算方法





[老齢厚生年金の計算方法]

老齢厚生年金の計算式


 平成15年3月以前の期間の年金額の計算


平成15年4月以降の期間の年金額の計算










「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の計算式を変換!!


老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の計算式を用いて計算すれば、あなたの年金額を計算できますが細かくてわかりづらいし、なによりもめんどくさいです。

なので、だいたいこれくらいの額という具合に計算できるように簡単に考えてみましょう。





[老齢基礎年金の計算式を簡単に!!]


老齢基礎年金の計算式を簡単に!!



まずは、「老齢基礎年金の計算式」ですが、加入年月の20歳~40歳までの480月をすべて納付したとします。

大学や短期大学、専門学校など20歳から数年間、免除申請など行った場合、全額納付していない場合もありますが、そのような場合は計算で算出した額より少し受給額が減ると考えてください。

加入年月の20歳~40歳までの480月をすべて納付したとすると、480月(20歳~40歳の納付月数)/480月で、老齢基礎年金の支給額は満額で780,100円になります

つまり、「老齢基礎年金」では年金の受給が始まると1年間に780,100円を分割して受け取ることになります。

12ヶ月で分割すると、1月に65,000円が受給される計算になり、会社勤めの方は、この額に会社でかけている老齢厚生年金がプラスされることになります。

自営業の方は、老齢厚生年金の受給はありませんが、国民年金基金などに加入し年金の受給額を増やすことができます。



「老齢基礎年金」:満額780,100円:受給額65,000円/1月







[老齢厚生年金の計算式を簡単に!!]


老齢厚生年金の計算式を簡単に!!


つぎに、「老齢厚生年金の計算式」ですが、老齢厚生年金の計算は賞与(ボーナス)を加味していなかった「平成15年3月以前の期間の年金額」と賞与(ボーナス)を加味するようになった「平成15年4月以降の期間の年金額」の2つの期間ごとに計算しなければならなく面倒です。

なので、簡単に計算をするためにすべての賞与額を加味し、「平成15年4月以降の計算方法」である程度の概算をだすことにします。

上の図の赤枠部分の計算式、(20歳~60歳の年収の合計)×(5.481/1000)が「老齢年金の支給額」の概算になります。

さて、老齢厚生年金の支給額の計算には「20歳~60歳の年収の合計」が必要になることがわかります。

現在は、昔に比べ昇給もそれほど期待できず、年収300万時代といわれています。

昇給が期待できないため、「20歳~60歳までの年収の合計」も、現在の年収に40を乗じたもので考えてよいかもしれません。



「老齢厚生年金」の概算:(現在の年収)×(5.481/1000)



下に、上記の計算式を利用した各年収ごとの老齢厚生年金の受給額を表にしました。


年収ごとの老齢厚生年金受給額




上の表より、ご自身のある程度の年金受給額を把握することができたでしょうか?

それでは、ご自身の「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の受給額を足してみましょう。

下の表に、各年収ごとに老齢基礎年金を満額:78,010円もらえるとして、足したものをまとめてあります。


年収ごとの年金受給額



ご自身の年収での年金額はどうだったでしょうか?

上記の表でもわかるように、年収800万円の方でも月々20万円ほどの受給額になります。

思った以上にもらえる受給額が少ないのにお気づきでしょうか。

ご自身の老後に向けて、介護施設の利用料や病院への入院費用や通院費用、その他いろいろな経費がかかるようになります。

それらを貯蓄がない場合は、年金の受給額でまかなわなければなりません。

現在の年収から予想される年金の受給額で、老後の生活が不安な方は今から老後に向けて準備をする必要があります。

そのような方は、老後の蓄えとして「金融機関への貯金」や「生命保険会社などで取り扱う個人年金」をかけることになります。

より良い老後をむかえるためにも、ご自分の年金受給額を考え、不足分はその他の蓄えで補うことを念頭に置き、これから過ごしていくことが重要なのかもしれません。










今回は、【実際にどれくらいの年金をもらえるのだろう?~あなたの年金の計算~】として「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の計算式を簡単にし、老後の年金の受給額について説明しました。

次回は、【老後のための「個人年金」のすすめ】というテーマで、老後に向けての蓄えとして「生命保険会社などで取り扱う個人年金」について説明していきます。










≪年金制度ってどんなものだろう???≫
【1】 年金制度の概要
【2】 国民年金の3つの種別~あなたは第何号被保険者?~
【3】 老齢年金を受けるために必要なこと
【4】 老齢基礎年金の計算方法
【5】 国民年金を納めることが困難な場合の制度~納付免除・納付猶予~
【6】 老齢厚生年金の計算方法
【7】 離婚したときの年金の分割方法
【8】 実際にどれくらいの年金をもらえるのだろう?~あなたの年金の計算~
【9】 老後のための「個人年金」のすすめ





 

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